ビオチン | サプリメントアドバイザー・メモ

ビオチン

肌や髪を健康に保つ

<<なぜよいの>>
皮膚炎を治す実験から見つかったビタミンです。
ビタミンHともいわれています。
食物に含まれているビオチンはタンパク質と結合しているためそのままでは吸収されませんが、酵素によってタンパク質から分離されると吸収されます。
また、腸内細菌によって合成、吸収されている。

体の中では、ブドウ糖がエネルギーに変わるときに生じる乳酸が再度ブドウ糖に戻る、「糖新生」という反応を助けたり、脂肪酸合成やアミノ酸代謝などに関わっています。

細胞の成長やDNA合成を助け、血糖値の維持、毛髪や皮膚の健康維持、貧血予防にも効果があります。

ビオチンが不足すると、疲労感や食欲不振、髪が抜ける、白髪になるというような症状が現れます。
毎日摂取することが大切なビタミンといえます。

アトピー性皮膚炎に対する効果も期待ができます。
体の中にアレルゲンが侵入すると、ヒスタミンなどの化学物質が放出され、このヒスタミンが皮膚の炎症を引き起こす。
ビオチンはこのヒスタミンの元になるヒスチジンを体外に排泄する作用があります。
これによって、アトピー性皮膚炎の原因を減少させると考えられています。

糖尿病に関しても、血糖値が高い患者さんほど血中のビオチン濃度が低く、ビオチンを補給することで改善がみられたという例もあります。

<<摂取方法>>
ビオチンを多く含むものは、レバーや鰯、大豆、とうもころし、タマネギなどです。
1日の摂取量は30μg程度。
腸内細菌によって合成されるビタミンなので、ふつうの食生活で不足することはあまりないです。
しかし、抗生物質を長期間服用したり下痢などが続くと不足している可能性があります。
ビオチン30μgというのは、カリフラワーで約半分くらいで摂取することができます。

<<注意点>>
生の卵白に含まれているアビジンは、胃の中でビオチンと結合してしまい、ビオチンの吸収を阻害してしまいます。
卵焼きや目玉焼きなど加熱したものの場合、アビジンは破壊されているので阻害されません。