クエン酸
エネルギーを作り、疲労回復を助ける効果が高い
<<なぜよいの>>
酢や柑橘類に含まれる酸味の成分です。
レモン一個には、だいたい約4g程度含まれています。
クエン酸の働きの一つに
「クエン酸回路」
があります。
まず、体内に摂取された糖質や脂質は、ブドウ糖やアミノ酸、グリセリン、脂肪酸などに分解され、さらにブドウ糖はピルビン酸または乳酸に分解されていきます。
これを
解糖作用
と、いいます。
しかし、解糖作用に最終段階でできたピルビン酸が分解されてクエン酸回路へ取り込まれると、クエン酸、アコニット酸、イソクエン酸など様々な酸に変化し続けてエネルギー生成し、最終的には炭酸ガスと水になって体外へ排出されます。
解糖作用でできる乳酸などの酸化物をうまく燃焼させるのがクエン酸の役割です。
クエン酸を補給し、クエン酸回路が正常に動いていると、疲労物質が体内にたまりにくくなるので疲労回復も早く、さらに肩こりや腰痛の予防にも効果があるといわれています。
さらにもう一つの大きな働きが
キレート作用
です。
クエン酸は、体内に入ったカルシウムやマグネシウムなどの金属ミネラルを挟み込み、吸収をしやすくする働きがあります。
ミネラルは一般的に吸収されにくい成分ですが、キレート化合物になることで吸収されやすくなるものもあります。
以前ご紹介した「鉄」の項ででてきた、ヘム鉄は鉄のキレート化合物です。
またクエン酸には、
・血流改善作用
・免疫強化
などの効果もあります。
<<摂取方法>>
柑橘類に多く含まれていますが、
・梅干し
・梅肉エキス
・レモン
・もろみ酢
にも多く含まれています。
1日の摂取量の目安は、
約2gといわれています。
疲労回復に効果のあるクエン酸ですが、エネルギー代謝に必要なビタミンB群も一緒にとることで効果が上がります。