ラクトフェリン
強い抗菌作用を持つ
<<なぜよいの>>
ラクトフェリンはほ乳類の父や唾液、涙などの分泌物に含まれているタンパク質です。
特に母乳に多く含まれ、抵抗力の弱い乳児を細菌やウィルスから守る働きをもっている。
この作用は成人に対しても同じように働き、研究によって免疫機能強化、抗菌、抗炎症、抗ガン作用などがあることがわかっている。
ラクトフェリンは、胃の中に存在するペプシンという酵素で分解され、一部はラクトフェリシンという抗菌ペプチドとなります。
この物質が、大腸菌やO-157、ペリコバクターピロリ菌、カンジダ菌などに対してついよい殺菌効果を発揮します。
この抗菌作用は、C型肝炎にも効果的であるという研究結果もあります。
ある臨床試験では、C型肝炎ウィルスの保菌患者にラクトフェリンを投与し続けたところ、血中のウィルス量が大幅に減少したと報告されています。
C型肝炎ウィルスは、肝臓細胞に入り込んで増殖するのですが、ラクトフェリンは、ウィルスを包み込んで、そのまま体外へ排出させるという働きを持っているようです。
また、白血球の活性を高める働きもあります。
これによって、ガン細胞に対しても効果があるとみられています。
さらに、ラクトフェリンは鉄とくっつきやすい性質があります。
鉄分が不足しているときには腸からの鉄の吸収を促進し、逆に鉄が過剰な場合には鉄の吸収を抑えてくれるように働きます。
<<摂取方法>>
ラクトフェリンは熱に弱いので、熱処理された牛乳などにはほとんど含まれていません。
他の乳製品に含まれているものも微量であるので、食品から摂取することは難しいです。
サプリメントとして摂取する方がよいと思われます。
免疫力を高めたい場合などは、1日500mg~1.2g程度を目安にされるとよいでしょう。